沖縄本島中南部を中心に琉球諸島全域で産出される珊瑚の働きによって形成された岩石です。約130万年前〜7万年前に形成された若い岩石で、石肌には貝殻や珊瑚・孔虫などの化石を見ることができます。沖縄では古くから、石垣・ヒンプン・石畳などに使用されています。また城の石積み(石垣・囲い堀)では、それぞれ石材に合った沖縄独自の積み方が何種類かあります。
白い石・・・「勝連トラバーチン」沖縄県の中部勝連半島の山や平地で採れる白い石
近年は建材として多く使用されています。目の細かいものや粗いものまであり色々な表情を持つ石です。トラバーチンのひびきを方言として捉えている人が多いのですが、実はラテン語で、ヨーロッパで採石されるトラバーチンと似ていることがその名の由来となったそうです。
茶色い石・・「粟石」沖縄県の南部、八重瀬町港川や浦添市牧港周辺で採石される。星砂や有孔虫が堆積してできた軟らかい海の石です。沖縄の砂浜の色そのものですね。気泡が多く茶色いのが特徴です名前は大阪名物「粟おこし」に似ているからといわれています。海行くと石切場という場所があり、現在でも粟石を切り取った跡が見ることができます。
勝連トラバーチン
粟石
糸満市真壁の石垣。集落ほぼ全て立派な石垣が残っています。
宮古島の農地の石垣
宮古島の知利真豊見親の墓
森の川ヒージャー